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松井 蓮の写メ日記

2025年07月07日 08時42分 ハート55

オーガズム(哲学的視点)-快楽と存在-

人が「快楽」を求めるようになったのは、種としての保存本能からかもしれません。

しかし、それを“意味あるもの”として意識するようになったのは、もっと後のことです。


古代ギリシャでは、快楽は“理性を乱すもの”とされてきました。

哲学者プラトンは、欲望に振り回されることを忌み嫌い、魂の三分構造(理性・気概・欲望)の中で、欲望は最下層に置かれました。


一方で、エピクロス派は「快楽こそが人生の目的」と説きます。ただし、それは刹那的な肉体の快楽ではなく、「心の平安(アタラクシア)」という、持続可能な喜びの追求でした。

ここに、快楽=低俗ではないとする哲学的な見直しが始まります。


やがて時代は進み、宗教が社会を支配するようになると、性と快楽は“罪”とされていきます。

中世キリスト教では、オーガズムは“堕落の象徴”でした。特に女性の快楽に関しては語ることさえ避けられ、「快楽の感受性」が否定されていったのです。


それでも人は、本能としてではなく、「何かを伝えたい」という感情の手段としての性を忘れませんでした。


現代になって、ようやく僕たちは、

性や快楽を「情報」ではなく「関係性」として捉え直すようになってきたと思います。


触れるという行為。

声が漏れるという現象。

目を閉じて、感じるという反応。

それはすべて、“自分がここにいる”という存在確認でもあるんです。


オーガズムとは、単なる頂点ではありません。

相手との距離、肌の温度、信頼の強さ、言葉を交わすリズム

それらすべてが“重なった結果”として現れる、生の一瞬です。


その一瞬に、何の意味があるのか?

哲学的に言うなら、「他者と繋がる」という経験を通して、人は“自分”という存在の境界線を超えていくのです。


つまり、オーガズムとは感覚の爆発ではなく、

存在の融解だと僕は思っています。

一瞬だけ、理性や時間の概念から解き放たれ、ただ“在る”だけの自分になる。


そう考えると、それは本能でも、罪でもなく、

人間に与えられたもっとも崇高な表現のひとつなのかもしれません。


「感じる」という営みの意味は、未だに完全には語り尽くせない。

けれど、だからこそ、僕たちは今日も“誰かと触れたい”と願うのかもしれませんね。



コメント一覧

  • 匿名希望 さん

    「存在の融解」。すごく意味があると思います。
  • 匿名希望 さん

    奥が深いですね
  • 匿名希望 さん

    よく勉強されてますね!
    すごい!
  • 匿名希望 さん

    存在の融解か…その領域まで行ける人はどれくらいいるのでしょうかね
  • 匿名希望 さん

    勉強になりました!いつか体験してみたいです。笑
  • 匿名希望 さん

    勉強になります!ありがとうございます。
  • 匿名希望 さん

    おぉ…
  • 匿名希望 さん

    結婚前は嫁入り前の娘が、、、と言っていたのが結婚した途端に早く子供を、、と言うのも矛盾を感じていました。
  • 匿名希望 さん

    勉強になりましたー
  • 匿名希望 さん

    きれいな文章で、読んでて気持ちが良かったです!

    厳しい家庭で育ったこともあって、子供の頃は性的なことは「タブー」なイメージが強かったです。
    家族でテレビを見てるときにラブシーンが流れたりすると、めちゃくちゃ気まずい空気になってたなぁ。(昭和の頃は、2時間サスペンスとかで、ムダにおっぱいがポロポロ映ってました!)
    学生の頃は、男の子から電話がかかってくると詮索されてイヤな思いをしてたのに、結婚適齢期になると急に手のひら返しで、「誰かいい人いないの?」って言われることに矛盾を感じてました!

    女性も安心して楽しめる女風というサービスがあるなんて、いい時代になったもんだ!
  • 匿名希望 さん

    勉強になります!
  • 匿名希望 さん

    そうなんですね!!
    勉強になります。
  • 匿名希望 さん

    勉強になります!
  • 匿名希望 さん

    哲学だと人との関係性って感じですね
    そんな風に感じられる相手と出会いたいです!
  • 匿名希望 さん

    ランクアップおめでとうございます
  • 匿名希望 さん

    性欲は社会から学習した欲求でもあると思う。
  • 匿名希望 さん

    勉強になります。
  • 匿名希望 さん

    奥が深いですね
  • 匿名希望 さん

    なるほど!
    女風を利用してる意味をちょっと考えさせられましたね。良い方にね笑
  • 匿名希望 さん

    性や快楽を関係性ってなんとなく納得。わたしに限るかも知れませんが笑
  • 匿名希望 さん

    何事も、歴史があるんですね
  • 匿名希望 さん

    存在の融解。
    このことばにたどり着く思索のひろさが素敵です。その感覚を共有してみたい。

    快楽主義者をエピキュリアンといいますが、本来のエピクロス派とは意味が少し離れてしまっているのですね。
  • 匿名希望 さん

    なるほどー
    「他者と繋がる」という経験を通して、人は“自分”という存在の境界線を超えていくのです
    ここすごく納得しました
  • 匿名希望 さん

    一度オーガズムを知ると、次に付き合った彼氏が下手に感じてしまった。難しい問題ですね。
  • 匿名希望 さん

    人間ならではの感性ですねー
  • 匿名希望 さん

    難しいけどおもしろい!!
  • 匿名希望 さん

    勉強になる!
  • 匿名希望 さん

    快楽=関係性。なるほど。

    現代に見合った考え方で素敵ですね。
  • 匿名希望 さん

    キリスト教圏の快楽は罪のしめつけ、ハンパないよね
    眠れる森の美女に出てくる、魔女の糸車は女性器の象徴で、魔女が自分で快楽にふけっていたから塔に閉じ込められたって解釈もあったりして
    現代人はエロする自由を手にしたね!
  • 匿名希望 さん

    哲学的なのかな…(-ω-;)ウーン
    「宗教が社会を支配するようになると、性と快楽は“罪”とされていきます」とありますが、宗教によって違う捉え方もあるし「異文化」にある外の人は理解しえない部分もあることを考えると本当に興味深い題材ですね。個人的にはフラダンスなどに込められた自然崇拝だけではない、人間ならではの感覚にふれたコメントが、今回のお題に対してわかりやすく考察されていてとてもしっくりきました。
  • 匿名希望 さん

    哲学、深い…エロって深いな
  • 匿名希望 さん

    この人に触れたい、触れられたいって感じるのって理屈じゃないんですよね
    存在の確認なのか存在を刻みたいのかわからないけど心の中からふっと湧き出るそんな気持ちを大切にしたいです
  • 匿名希望 さん

    勉強になります!
  • 匿名希望 さん

    自分の存在の再認識。そんな感じが垣間見れました( "´༥`" )

    確かに、一理ありますね!
    哲学的視点ではそう捉えられるのかと勉強になりました!
  • 匿名希望 さん

    そうだね。ふれあいし触れられたいのかも
  • 匿名希望 さん

    結局、肌の触れ合い大事ですよね
  • 匿名希望 さん

    性は人間の根幹だと思うのだけど、歴史的に抑制される時代の方が多いのは面白いなーと思います。
    動物ではなく人間であろうとした結果なのかもしれませんが。
  • 匿名希望 さん

    社会によって解釈は変わるよね
    タブーとされがちだからこそ興味が湧く
    これから先どうなっていくかな
  • 匿名希望 さん

    そう願う!
  • 匿名希望 さん

    Silver2昇格おめでとう!
  • 匿名希望 さん

    哲学的ー
    写真ステキ
  • 匿名希望 さん

    なるほどです!写真さわやか〜〜
  • 匿名希望 さん

    勉強になります!
  • 匿名希望 さん

    こういうのを見てると心を許せる人が相手ならそこに到達するまでのハードルが少し下がる気がしますね
  • 匿名希望 さん

    すごく勉強になります!
  • 匿名希望 さん

    気持ちいいって日常の中に大成だと思ってます
  • 匿名希望 さん

    深い感覚、まだよく分かりません・・ようやく解放されつつある現代に生まれてくることができたけれど、このままじゃ一生知らずに終わってしまうのかもしれません。
  • 匿名希望 さん

    んーーー深いなあー
    でも肌と肌の触れ合いは好き
  • 匿名希望 さん

    ホントは愛し愛された人とそうなりたいけど、切ない世界ですよ
  • 匿名希望 さん

    ふ、深い、、、
  • 匿名希望 さん

    もっと色々と知りたくなります。
  • 匿名希望 さん

    堕落じゃないよね、大事な事!!
  • 匿名希望 さん

    なんか難しい中にもわかる~ってところもあり、体感と頭での理解はまた違うね
  • 匿名希望 さん

    難しいですね。
  • 匿名希望 さん

    エロは奥が深い!
    快楽って生きていく上でとても重要な気がする…
  • 匿名希望 さん

    昨日とはガラッと変わって哲学的なお話になりましたね…!
    個人的には医学的な話の方が自分ごとに近いからか興味が湧きました!
  • 匿名希望 さん

    奥が深いですねえ
    次回も楽しみです
  • 匿名希望 さん

    深い!
  • 匿名希望 さん

    なんだかAIっぽい感じだな~
  • 匿名希望 さん

    なるほど。次回も楽しみです。
  • 匿名希望 さん

    すごい⋯!よくお勉強されてますね(°▽°)
    歴史的なお話も好きです!
  • 匿名希望 さん

    存在の融解、素敵な表現ですね
    一度味わってみたい感覚だなーと思いました!
  • 匿名希望 さん

    感じる
    文章にすると難しいね!
  • 匿名希望 さん

    やっぱり誰かに触れたいし、触れられたい。
  • 匿名希望 さん

    堕落の象徴か( ´△`)
  • 匿名希望 さん

    哲学は深いですね
  • 匿名希望 さん

    間違って投稿ボタンを押してしまい、変なところで、投稿してしまいました:( ;´•ᴗ•):
    フラなどは、自然崇拝の意味を持つとともに曲によっては確かに性的な意味合いももつ踊りです。
    でも、彼らは決してそれを野蛮なもの、いやらしいものとして捉えるのではなく、まだ言葉や文字というコミュニケーションツールがなかった頃、人間の性や、男女(同性もあり)の愛の尊さ、それを神聖なものとして踊りという形で表現していたんです。
    そう考えると、人間にだけに与えられた素晴らしい感覚、それってとても神聖なもので、それを受け入れることって大切なんじゃないかなって思います。
  • 匿名希望 さん

    古代キリスト教では性をタブー視する風習がありましたからね。フラやタヒチアン等のポリネシアダンスがキリスト教の宣教師により長らく禁止されていたのも、彼らの踊りは自然崇拝であり、淫らで野蛮なものと非難されたからです。
    確かに、彼らの踊りは自然崇拝(万物には魂が宿るという考え)、万物の神に捧げる踊りであり、それと同時に確かに性的な意味合いも持っている
  • 匿名希望 さん

    哲学が好きなのね
  • 匿名希望 さん

    新しい観点で勉強になります
  • 匿名希望 さん

    哲学的視点で考えた事なかった。。
  • 匿名希望 さん

    お堅い!
  • 匿名希望 さん

    存在の融解!なるほどです。納得。
  • 匿名希望 さん

    オーガズムへの思いは人それぞれだけど...私は、健康で楽しく幸せに生きる為に…感じていたい。
  • 匿名希望 さん

    オーガズム

    奥が深すぎますね!
  • 匿名希望 さん

    そこを、探求している人はこの界隈に一定数いる印象です。
    意識の拡大。