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山田 えいとの写メ日記

2024年04月17日 10時26分 ハート14

山崎12年の呑み方を人生の先輩に教わった

この前、親友と赤提灯横丁みたいなところで飲んだ。


カウンター席で、僕たちはビール片手にきゅうりと焼き鳥をつまんでいた。


これまでの話とこれからの話をした。

懐かしい話もできるし、将来の夢の話もできる。

そんな友達って、貴重だなと思う。


僕たちは恥ずかしげもなく、夢を語り合った。



しばらく飲んでから、僕らは「ウイスキーをロックで飲もうぜ」という話になった。多分、少し背伸びしたい気分になったんだろう。


僕たちがメニューを眺めていると、厨房に立っていた大きなおじさんが話しかけてきた。


「山崎はいいぞ。特に12年は全然違う。」


「ブラックニッカよりも美味しいですか?」


「あぁぁんん?!全然ちげぇよ!居酒屋行って、ブラックニッカが出てきたら、俺だったら暴れるね」



ほほう。そんなに言うなら呑んでみようじゃないか。山崎12年とやらを。


「じゃあロックで、2杯お願いします」



僕たちの前に2つのグラスが置かれた。大きな丸い氷がひとつ。そこにウィスキーが注がれた。氷がキラキラ光る。氷がピキッと割れる音がする。


さっそく呑もうとグラスに口をつけると、


「おおっと、ちょっと待った!お兄さん目を瞑って呑んでごらん。こういう良い酒は目を瞑って呑むもんだ。」


ほほう。そういうものなのか。


それならと、僕らはふたりして目を瞑って静かに味わった。


ゴクリ。


そして神妙な顔をして「うまい」と言った。いや、言っておいた。というのが正しいかもしれない。


正直、僕の舌はアホなので、違いはよく分からない。でもとりあえず呑みやすいのは間違いないし、美味しいのも間違いなかった。


ふと、横を向いて相方の顔を見てみたが、僕と同じ「神妙な」顔をしていたので、思わず吹き出しそうになってしまった。あぶないあぶない、大切な山崎を吹き出す訳にはいかない。



「どうだい?やっぱり良い酒はうまいか?」


「はい!美味しいです!なんだか大人になった気分です。」


「はっはっは、それは良かった。」



おじさんは優しい目で笑った。

コメント一覧

  • 匿名希望 さん

    (ボトルは山崎12年だけど中身はブラックニッカなんだよな〜これが)
    と、優しい目をしたおじさんは心の中で呟いた
    …というオチがなくて安心しました!
  • 匿名希望 さん

    丸い氷は見た目でも美味しいです
    そしてやっぱりきゅうりなんですね!
  • 匿名希望 さん

    素敵なお話でした^_^